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米国市場9/29 07:01 JST 時点のデータ

米国株続落、米イラン緊張と金利上昇が重荷

9月28日の米国株式市場はS&P500が-0.77%、ダウが-0.67%、ナスダックが-0.92%と3指数そろって続落。トランプ大統領がイランの停戦提案を拒否したことで原油価格が上昇し、国債利回りも上昇。VIXは8.07%上昇し16.07となった。個別ではMongoDBがCEOの電撃退任で急落する一方、Palo Alto Networksは目標株価引き上げで上昇した。

S&P 500
7,683.69
-0.77%
NYダウ
51,481.51
-0.67%
NASDAQ
26,820.38
-0.92%
VIX
16.07
+8.07%

市場概況

2026年9月28日の米国株式市場は3指数そろって下落した。S&P500種株価指数は前日比0.77%安の7683.69、ダウ工業株30種平均は0.67%安(約347ドル安)の51481.51、ナスダック総合指数は0.92%安の26820.38で取引を終えた。トランプ大統領がイランからの停戦(週間休戦)提案を拒否したと伝わったことで米イラン間の地政学的緊張が再燃し、原油価格が上昇。あわせて今週は経済指標の発表が集中する週であることから米長期金利が上昇し、株式市場の重荷となった。投資家心理の悪化を映し、恐怖指数VIXは前日比8.07%上昇の16.07まで跳ね上がった。

セクター動向

地政学リスクを受けて原油価格が上昇し、エネルギー関連には支援材料となった一方、金利上昇を嫌気してハイテク中心のナスダックの下落率が最大となった。金鉱株は地政学緊張下でも金価格自体がFRBの利上げ観測などを背景に下落したため軟調で、Gold Fieldsが多国籍鉱山株の下げを主導した。サイバーセキュリティ分野はPalo Alto Networksがアナリストの強気姿勢を追い風に上昇。小売セクターはBurlington Storesが好決算で買われた一方、フィンテック(Nu Holdings)、自動運転(Aurora Innovation)、ゲーム(Roblox)、データベース(MongoDB)といった個別銘柄はM&A観測やアナリスト格下げ、経営陣交代など各社固有の材料で急落し、セクター内でも明暗が分かれた。

注目銘柄

  • Pershing Square Inc. (PS): +5.36% — 直近四半期決算で1株利益0.14ドルと市場予想を上回ったことに加え、アナリストによる目標株価引き上げが続伏。ビル・アックマン氏率いる資産運用会社として投資家の関心を集め続けている。
  • NetEase, Inc. (NTES): +4.88% — モルガン・スタンレーが同社を「トップピック」に格上げ。2027年1月に世界展開予定の新作オープンワールドゲーム「Ananta」を成長材料として評価したことが好感された。
  • Palo Alto Networks, Inc. (PANW): +4.63% — BTIGが目標株価を404ドルから425ドルに引き上げ「買い」を継続。経営陣との対話を踏まえた強気姿勢に加え、NVIDIAがAI安全性イニシアチブの協業先としてPANWを名指ししたことも好感された。
  • Burlington Stores, Inc. (BURL): +4.59% — 四半期決算で1株利益2.96ドルと市場予想2.19ドルを大幅に上回る好決算を発表。通期ガイダンスの上方修正期待や利益率改善見通しが買いを誘った。
  • MongoDB, Inc. (MDB): -18.46% — CJ Desai最高経営責任者(CEO)がMetaの新設部門「Enterprise Platform」トップとして引き抜かれ、即日辞任を発表。投資家説明会を目前に控えたタイミングでの電撃退任で経営の先行き不透明感が強まり急落。創業者のDev Ittycheria氏が暫定CEOに就任し、会社側は第3四半期・通期ガイダンスの維持を表明した。
  • Gold Fields Limited (GFI): -12.88% — 買収を仕掛けていた豪州Northern Star Resourcesが同社による約271億ドル(豪ドル387億)の買収提案を取締役会で全会一致で拒否。加えて米イラン情勢緊迫化を受けた金価格下落も重なり、金鉱株全般が売られる中で下落率が突出した。
  • Aurora Innovation, Inc. (AUR): -12.42% — 投資家・アナリストデー(9月開催)で示した「2030年までに自動運転トラック3万台、売上高50億ドル」との長期目標が市場の期待に届かず失望売りが加速。大株主Uberの持ち株売却継続や四半期6億ドル超の役員株式売却も需給の重荷となり、自動運転の安全性・規制を巡る懸念も株価を圧迫した。
  • Nu Holdings Ltd. (NU): -10.01% — 英デジタル銀行Monzoを最大130億ドルで買収する交渉が報じられ、株式希薄化・統合コスト・資本負担への懸念から売られた。直近のItaú BBAによる投資判断格下げ(「市場並み」)も株価の重荷となっていたところに今回の買収報道が追い打ちをかけた。
  • Roblox Corporation (RBLX): -9.86% — Jefferiesが投資判断を「アンダーパフォーム」に格下げし、目標株価を38ドルに設定(前週末終値から約18%の下値余地を示唆)。2027年度の予約額(ブッキング)成長率予想を5%とウォール街予想の13%を大幅に下回る水準に見積もり、第2四半期決算後の約30%の株価上昇が過度な期待を織り込んでいたと指摘した。

為替・金利動向

米10年国債利回りは前日比約0.05ポイント上昇し5.21%前後まで上昇した。今週は主要経済指標の発表が相次ぐ「データ集中週」であることに加え、FRBの金融引き締め観測が意識され、国債売り(利回り上昇)につながった。ドル円相場は1ドル=158円台後半で推移し、金利上昇とドル高を背景に円安基調が続いている。

今後の注目点

今週は主要経済指標の発表が相次ぐ「データ集中週」となっており、指標結果を受けたFRBの金融政策観測の変化が市場の焦点となる。米イラン関係の緊迫化が原油価格や投資家心理にどう波及するかも引き続き警戒される。MongoDBは創業者の暫定CEO体制のもとで予定される投資家説明会での経営方針表明が注目点。Nu HoldingsによるMonzo買収交渉の進展や、Roblox・Aurora Innovationに対するアナリスト評価の続報にも市場の関心が集まる。