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日本市場9/18 18:32 JST 時点のデータ

日銀0.25%利上げも日経平均急伸、6.5万円台

日銀が9月18日の会合で政策金利を0.25%引き上げ1.25%としたが、反対票2票を背景に利上げペース鈍化観測が広がり日経平均は6万5018円まで急伸。半導体・貴金属関連が買われる一方、電力・機械株は利益確定売りに押されTOPIXは小幅安。グロース250は続伸し年初来高値圏を維持した。

日経225
65,018.95
+1.38%
TOPIX
4,091.14
-0.07%
グロース250
808.98
+2.49%

市場概況

9月18日の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の結果を受けて大きく動いた。日銀は政策金利を0.25%引き上げ1.25%とすることを賛成7・反対2で決定。利上げ自体は市場の予想通りだったが、2人の政策委員が反対票を投じたことから「今後の利上げペースは急がない」との見方が広がり、発表後に日経平均は上げ幅を拡大する展開となった。日経平均株価は前日比1.38%高の6万5018円95銭で取引を終え、大阪取引所の先物も上昇して推移した。一方でTOPIXは前日比0.07%安の4091.14ポイントとわずかに下落し、値がさの半導体・非鉄金属株が指数を押し上げた日経平均とは対照的に、電力株や一部の中型株の利益確定売りが重荷となった。東証グロース市場250指数は前日比19.63ポイント(2.49%)高の808.98と続伸し、原油価格や米金利上昇の一服を受けた投資家心理の改善に加え、日経平均の上げ幅拡大に連動する形で新興株にも買いが波及した。

セクター動向

値上がり上位には、レーザーテックなど半導体関連、三井金属・フルヤ金属といった非鉄・貴金属関連が並んだ。AI関連投資を背景とした先端半導体需要の回復期待や、日銀会合後の円安進行、非鉄金属市況の強さが追い風となった。特殊化学品の関東電化工業も、8月に発表した業績上方修正を引き続き材料に買いを集めた。一方で、東証プライムの値下がり上位には東北電力などの電力株、栗本鐵工所(機械・バルブ)、月島ホールディングス(水処理・化学プラント)、日鉄ソリューションズ(ITサービス)が入り、直近で株価水準を切り上げていた銘柄を中心に利益確定売りが優勢となった。日経平均を押し上げた値がさ株・半導体株物色と、値幅調整に押された内需・ディフェンシブ株という二極化した値動きが、TOPIXの小幅安という形に表れた。

注目銘柄

  • Aクリエイト (8798): +27.94% — 保険代理店大手。9月18日が四半期決算の発表予定日にあたっており、決算発表を材料視した思惑的な買いが先行したことに加え、値がさの薄商いも重なって大幅高となった。
  • 関電化 (4047): +9.64% — 8月に発表した2027年3月期上期の経常利益予想の25%上方修正・通期増額修正を引き続き材料視。半導体・電子材料向け特殊化学品需要の底堅さへの期待から買いが続いている。
  • フルヤ金属 (7826): +9.36% — 貴金属加工・触媒メーカー。データセンター向け需要拡大や貴金属価格上昇、円安を追い風とした2026年6月期の大幅増収増益、来期も増収増益・増配見通しであることが投資家の関心を集め、本日の日銀会合後の円安進行も買いを後押しした。
  • レーザーテック (6920): +8.70% — 半導体検査装置大手。AI関連投資を背景とした先端半導体需要の回復期待に加え、9月上旬から証券各社が相次いで目標株価を引き上げ強気姿勢を示していることが好感され、米ハイテク株高の流れも波及して買いが継続した。
  • 三井金属 (5706): +7.35% — 2027年3月期第1四半期は銅箔販売量の増加や非鉄金属相場の上昇、円安効果で大幅増収増益となり、9月8日に丸三証券が目標株価を引き上げたほか9月9日には他の国内証券も投資判断を格上げ。本日は日銀会合後の円安進行や非鉄金属市況の強さも支援材料となった。

値下がり銘柄では、エニーカラー (5032) が-6.18%と大幅安。9月9日発表の2027年4月期第1四半期決算で増収ながら営業利益が前年同期比8.8%減となり、下方修正済みの通期利益計画も据え置いたことが嫌気され、決算後の戻り売りが続いている。東北電力 (9506) は-5.36%と急落。前日17日に年初来高値(1472.0円)を付けた反動に加え、4-6月期は域外販売増で増収となる一方、女川原子力発電所2号機の稼働率低下や燃料費調整のタイムラグ影響で経常利益・純利益が減益となったことが利益確定売りを誘った。栗本鐵工所 (5602) は-4.98%。直近急ピッチで上昇していた反動から値幅調整局面に入ったとみられ、材料面では目立ったニュースは確認できなかった。月島ホールディングス (6332) は-4.47%。4-6月期は営業利益が前年同期比188.8%増と大幅増益だったが、好材料が織り込み済みとなっていたことから利益確定売りに押された。日鉄ソリューションズ (2327) は-4.28%。当日の直接的な悪材料は確認できないが、日銀の利上げ決定を受けてグロース・値がさIT株を中心に利益確定売りが出やすい地合いとなったことが下落の背景とみられる。

為替・金利動向

ドル円は日銀会合を控えて156円台で推移し、市場では0.25%の利上げをほぼ確実視していた。会合結果発表後は、利上げ自体は想定通りだったものの、2人の反対票を受けて「今後の利上げペースは急がない」との見方が広がったことで円売りが優勢となり、ドル円は156円台後半まで水準を切り上げた。市場の関心は今後、年内の追加利上げが12月を軸に四半期ペースか半年ペースかに移っており、この日夕刻に予定される植田和男日銀総裁の記者会見での発言内容が当面のドル円の方向性を左右する材料として注目された。長期金利(新発10年国債利回り)は、日銀の利上げ観測や財政悪化懸念を背景に高水準での推移が続いている。

今晩の米国市場の注目点

現地9月18日は、個別株・株価指数のオプションおよび先物が同時に満期を迎える「メジャーSQ(クアドルプルウィッチング)」に当たり、需給要因から取引終盤にかけて値動きが大きくなりやすい点に注意が必要。また、日銀が利上げを決定し円売りが進んだことを受けて、日米金利差の変化やドル円の反応が米国市場でも意識される展開が想定される。米国の主要な経済指標発表や大型決算の予定については確認できておらず、SQに伴う需給要因と為替市場の動向が主な注目点となりそうだ。