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米国市場9/22 09:21 JST 時点のデータ

NASDAQ最高値、半導体・AI株主導で急伸

2026年9月21日の米国株式市場は大幅続伸。NASDAQ総合は前日比2.26%高の27122.09と2026年6月以来の最高値を更新し、S&P500は1.49%高、ダウ平均は0.71%高で取引を終えた。半導体・AI関連株が相場をけん引する一方、原油安を背景にエネルギー株は軟調。ノボ・ノルディスクは成長目標の具体性不足を嫌気され急落した。

S&P 500
7,764.70
+1.49%
NYダウ
52,048.83
+0.71%
NASDAQ
27,122.09
+2.26%
VIX
14.87
+0.41%

市場概況

2026年9月21日の米国株式市場は3指数そろって大幅高となった。S&P500は前日比1.49%高の7764.70、NASDAQ総合は2.26%高の27122.09と2026年6月以来の最高値を更新、ダウ平均は0.71%高の52048.83で取引を終えた。前週はFRBの利上げ(政策金利を3.75〜4.00%に引き上げ、2023年以来の利上げ)や地政学リスクへの懸念で軟調な地合いが続いていたが、この日は半導体・AI関連株の急伸と原油価格・米長期金利の低下を受けてリスク選好が急速に回復した。インテルが12%超、AMDが10%超上昇して時価総額1兆ドルに到達したほか、メタ・プラットフォームズも一時12%近く上昇するなど主要ハイテク株が相場をけん引した。VIX(恐怖指数)は14.87(前日比0.41%高)と低水準で推移し、市場心理は総じて落ち着いていた。

セクター動向

半導体・AI関連セクターが全体相場をけん引し、Arm Holdings、AMD、インテル、Astera Labsなどが軒並み2桁の上昇率を記録した。クラウド・インフラ関連ではDigitalOceanが、米中間の緊張緩和を背景とした長期金利低下と自社のAIネイティブ戦略への評価向上を追い風に急伸した。一方、エネルギーセクターはWTI原油先物が前日比4%超下落(中国の原油輸入需要減退や地政学リスクプレミアムの巻き戻しが背景)したことを受け、マラソン・ペトロリアムやHFシンクレアなど精製マージンに連動する銘柄が軒並み下落した。ヘルスケアセクターはまだら模様で、モデルナはがんワクチン関連の良好な治験データを材料に買われた一方、ノボ・ノルディスクはキャピタル・マーケッツ・デーでの成長目標発表が具体性を欠くと受け止められ急落した。

注目銘柄

  • Arm Holdings plc (ARM): +17.16% — AI半導体のライセンス需要拡大期待と半導体株全般の急伸を受けて買いが集中。Piper SandlerがOverweightでカバレッジを開始し目標株価320ドルを設定、サーバー向けCPU設計の受注拡大やGraphcore・Ampereとの協業、Meta向けカスタムCPU開発などを好感した。
  • Akamai Technologies, Inc. (AKAM): +12.33% — アナリストによる強気の見方を材料に上昇。従来のCDN(コンテンツ配信網)事業からセキュリティ・クラウドインフラ企業への転換が評価され、GFスコア84/100と高評価を獲得したことが投資家心理を支えた。
  • Moderna, Inc. (MRNA): +12.27% — メルクと共同開発中の個別化がんワクチンについて、悪性黒色腫を対象とした良好な治験データが材料視され、新型コロナワクチン依存からの脱却・腫瘍領域への事業転換期待から買いが入った。
  • Novo Nordisk A/S (NVO): -7.96% — ロンドンで開催したキャピタル・マーケッツ・デーで、2030年までに肥満症領域で230億ドルの年間売上高目標や5製品以上のブロックバスター創出計画を発表したが、足元の具体的な成長見通しに乏しいと受け止められ失望売りを誘った。
  • Marathon Petroleum Corporation (MPC): -5.30% — WTI原油先物が前日比4%超下落し、中国の原油輸入需要減退などを背景に地政学リスクプレミアムが剥落。原油安による精製マージン(クラックスプレッド)縮小懸念から、バレロやフィリップス66など同業他社とともに売られた。

為替・金利動向

ドル指数(DXY)は主要通貨に対して底堅く推移し、100.37前後(前日比0.15%高)で取引された。FRBによる追加の金融引き締め観測が引き続きドルの支援材料となった。米10年国債利回りは前日比0.04ポイント低下の4.96%で推移し、金利低下がハイテク株を中心とした株式市場の上昇を後押しした。原油価格の急落(WTIが前日比4%超安)も、インフレ懸念の後退を通じて債券市場の落ち着きにつながった。

今後の注目点

今週(9月22日〜25日)は経済指標の発表は限定的ながら、FRB高官の発言機会が10回以上予定されており、金融政策の先行きを見極める材料として注目される。9月22日にシカゴ連銀全米活動指数、23日に経常収支とS&P グローバル製造業・サービス業PMI速報値、リッチモンド連銀製造業指数、24日に新築住宅販売件数、25日に耐久財受注、Q2GDP確定値、中古住宅販売件数、卸売在庫がそれぞれ発表される。なお個人消費支出(PCE)物価指数は週明けの9月26日に発表予定で、インフレ動向とFRBの今後の利上げペースを見極める上で重要な指標となる。